2021年9月11日午後4時半ごろ、東京都千代田区九段南の千代田区役所前で起きたタクシー事故で、6人が死傷しました。
歩道にいた小林久美子さんが死亡し、運転手の山本斉さんも意識不明の重体でしたが、翌日死亡が発表されました。
「運転手が席で下を向いていた」との目撃証言があり、事故直前に運転手の体に何か異変があった可能性が高いようです。
そして、事故を起こしたタクシー車両の車種はトヨタの高級車・クラウンであることがわかっています。
クラウンほどの高級車ですと、安全性能が充実していそうですが、事故は防げなかったのでしょうか?
今回は、千代田区で起きたタクシー事故の車種と、安全装備が機能しなかった理由について調査してみます。
千代田区タクシー事故の車種は210系クラウン!?

引用:朝日新聞
11日午後4時20分ごろ、東京都千代田区九段南1丁目の都道(内堀通り)で、個人タクシーが自転車や歩行者をはねた。警視庁によると、歩道にいた小林久美子さん(73)=東京都品川区大崎3丁目=が死亡。タクシーの山本斉(ひとし)運転手(64)=東京都杉並区井草2丁目=は意識不明の重体で、乗客の30代男性も重傷を負った。自転車の40代男性と女児(9)、歩いていた60代女性もけがをして搬送された。
引用:朝日新聞DIGITAL
2021年9月11日に千代田区で起きたタクシー事故は、個人タクシーの山本タクシーで、車種はトヨタの210系クラウンのようです。
クラウン(210系)

引用:https://global.toyota/jp/album/images/21779336/?_ga=2.75559573.1893807015.1631393696-200524667.1631393696
クラウンは1955年に誕生しており、最新モデルは220系の15代目で、210系クラウンは14代目の車種となります。
2015年に、“アスリート”シリーズ、“ロイヤル”シリーズをマイナーチェンジしており、世界初のITS Connectを採用したモデルでもあります。
事故の直前、運転手の山本斉さんに体の異常があったようですが、事故は未然に防ぐことはできなかったのでしょうか?
千代田区タクシー事故で安全装置が機能しなかった理由は?
運転手の体に何らかの異常が発生

引用:FNNプライムオンライン
報道では、信号待ちで停止していたタクシーが信号が青にかわっても発進しなかったため、後続車がクラクションを鳴らしたところ、急発進して歩道に乗り上げたとしています
タクシーが蛇行していたという目撃証言もありますので、運転者の身体に異常が発生していたことが考えられます。
引用:ヤフコメ
目撃者の証言によると、「運転手は、運転席で下を向いてうつむいていた」そうです。
このことから、運転手の山本斉さんの体に何か異常が起こっていたようです。
運転中に何らかの発作が起こり、運転手の山本斉さんは事故直前、意識がなかったもしくは意識朦朧だった可能性が高いですね。
クラウンの安全装備は機能しなかった?
高級セダンとして優れた安全性能を備えるクラウンは、パトカーなど国や街の公用車としても多く使われています。
鳥取県警のパトカー(クラウン)

引用:Twitter
そんな高級車クラウンで、今回の事故は防ぎようがなかったのでしょうか?
クラウンには、全グレードに「Toyota Safety Sense」が標準装備されています。
「Toyota Safety Sense」には以下の機能があります。
・レーントレーシングアシスト(ハンドル操作サポート)
・ロードサインアシスト(標識読み取りディスプレイ)
・前車速追従機能付きレーダークルーズコントロール(追従ドライブ支援機能)
・オートマチックハイビーム/アダプティブハイビームシステム(自動ハイビーム)
・先行車発進告知機能
今回の事故では、この中の”自動ブレーキ・ハンドル操作サポート・先行車発信告知機能”が有効となりそうですが、これらの機能が働いていたかどうかは、まだわかっておりません。
これほどの安全装備があったにもかかわらず、事故は起きてしまいました。
もちろん車体だけで事故を防ぐことは100%ではないと思います。
今回のように予期せぬ体の異変で起こってしまった事故は、どうすることもできませんよね。
今後は、運転手のまぶたの状態や脳波を検知したり、AIで危険を予測するなどといった先進機能が必要になってくるのかもしれません。
SOSランプは事故時に点灯する仕様だった!
今回のタクシー事故で、”タクシーは、表示灯が緊急時の「SOS」の状態で停車していた”
と報じられていますが、行灯の赤い点滅・SOS表示は、事故時に点灯する仕様となっているようです。
「タクシーの事故か、SOSの表示出してたみたいだけど周り気付かなかったのかな」
ネット上では、SOSが点灯していたことについて、疑問を持つ人が多くいるようでしたが、目撃証言でSOSランプがついていたということは言われていないので、おそらくこのSOSランプは事故によって自動で点灯したものではないかと思われます。
ネットの反応は?
千代田区のタクシー事故
タクシーもバスで言うEDSS
もつけたほうがいいと思う。運転士そして乗客そして周りにいる人の命を守るそれが一番大事だ思う。
— ユーキ鉄道channel (@Yuuki_Tetsudo) September 11, 2021
今日の千代田区の痛ましいタクシー事故に限らず、運転手のバイタルが車のコンピュータとリンクして、異常が検知されたらAIによる自動停止するシステムとか実用化されないかな?
— Rin (@NatsuiroP) September 11, 2021
千代田区のタクシー事故の運転手、私のお父さんの知ってる人で、前日の夜も話しかけてきていたそうです。
(その時は何も変化は無かったとの事)行灯の点滅・SOS表示は事故を起こすと自動で点くようにもなっているとの事。
あの時、一体あの人の体に何が起こったのか…
— 上板橋の主(阪さん)@ありがとうMax (@ServalCat1000) September 11, 2021
千代田区のタクシー事故えぐいなぁ
人間だから具合悪くなってしまうのもしょうがない
焦ってしまったのもあるかも— 菓子菓子菓子 (@kashi9962) September 11, 2021
タクシー事故、先ず関心が向くのは被害者の安否より車種と運転士の年齢なんだろな
— ふきんㄘゃんさん (@_fukinshin) September 11, 2021
千代田区のタクシー事故、乗客が重体とのこと。詳しい状況は不明だけれど、後部座席に乗るときもシートベルトはつけるべきということかな。普段つけてないけど。
— 梅方久仁子/UMEKATA Kuniko (@umekata) September 11, 2021
まとめ
今回は、千代田区で起きたタクシー事故の車種と、安全装備が機能しなかった理由について調査しました。
事故を起こしたタクシー車両の車種はトヨタの高級車・クラウンでした。
安全装備が機能していたのかどうかは不明ですが、今後ドライブレコーダーや周辺の防犯カメラの解析によって、事故の原因など詳細がわかると思います。
歩行者が巻き込まれる事故はいたたまれないです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。